快眠のためなら
「そんなくだらないことで僕を起こしたのか君は」
「起きたのはお前だろぉ?」
「あからさまにゴソゴソしてたじゃあないかっ!」
深夜、もう時計も2時を過ぎた時間をさしたころ部屋の中でごそごそ動く気配で目が覚めた。
起きない、というのが土台無理な話だ。この旅はあり得ないことが十分あり得るんだからすべての異変は攻撃につながると考えて自然と防御の構えをとってしまう。
もしくは、やられるまえに相手を捕獲するか。寝ぼけた頭で、僕は無意識にスタンドで部屋を動きまわるものを捕まえていた。
「花京院!てめぇっ、何しやがる!」
そして冒頭へ戻る。あきれ果てて声も出ない。すこし年上のはずなのに、微塵もそう感じない。
「しょうがねぇだろ…今日はジープの中で散々寝たんだし」
「昼間、敵が来たらどうするつもりだよ」
唇をとがらせて、だって眠くねぇ!なんて開き直る姿はまるで中学生だ。24?まさかだろうポルナレフ。
「そのへん走ってくればいいんじゃないか?」
「出れるか!」
夜の街はトラウマらしい。まぁ、便器すらトラウマなんだから仕方ないと言えばそうだ。
「部屋の中で出来るスポーツか…」
卓球とか?思い出したものの生憎ピンポン玉なんて持ち合わせていない。
「いいこと思い付いた」
「え!何、なんだよ」
「あるじゃないか、ほらここで出来るやつが」
ベッドの隣を叩くと、ポルナレフの表情は固まる。凍りついたと言ってもいい。
「花京院、その冗談ちょっと刺激が強すぎるぞ…」
「僕は寝るためなら本気だ、さあこっちへおいでポルナレフ」
にっこり笑って手を差し出すと、その勢いに負けてポルナレフは一歩下がる。それからじっと目を見つめると、おろおろと視線をたっぷりさまよわせる。 こういう反応が面白くて、つい遊んでしまうのは悪い癖だ。もう一声、さあとかけるとうなり声をあげる。 「おやすみ花京院!」
今まで見たこともないくらいの早さでポルナレフは布団に飛び込んだ。脅かしすぎてしまったかな。
「おやすみポルナレフ」
そしてやっと僕にも平穏な夜が訪れる。
「起きたのはお前だろぉ?」
「あからさまにゴソゴソしてたじゃあないかっ!」
深夜、もう時計も2時を過ぎた時間をさしたころ部屋の中でごそごそ動く気配で目が覚めた。
起きない、というのが土台無理な話だ。この旅はあり得ないことが十分あり得るんだからすべての異変は攻撃につながると考えて自然と防御の構えをとってしまう。
もしくは、やられるまえに相手を捕獲するか。寝ぼけた頭で、僕は無意識にスタンドで部屋を動きまわるものを捕まえていた。
「花京院!てめぇっ、何しやがる!」
そして冒頭へ戻る。あきれ果てて声も出ない。すこし年上のはずなのに、微塵もそう感じない。
「しょうがねぇだろ…今日はジープの中で散々寝たんだし」
「昼間、敵が来たらどうするつもりだよ」
唇をとがらせて、だって眠くねぇ!なんて開き直る姿はまるで中学生だ。24?まさかだろうポルナレフ。
「そのへん走ってくればいいんじゃないか?」
「出れるか!」
夜の街はトラウマらしい。まぁ、便器すらトラウマなんだから仕方ないと言えばそうだ。
「部屋の中で出来るスポーツか…」
卓球とか?思い出したものの生憎ピンポン玉なんて持ち合わせていない。
「いいこと思い付いた」
「え!何、なんだよ」
「あるじゃないか、ほらここで出来るやつが」
ベッドの隣を叩くと、ポルナレフの表情は固まる。凍りついたと言ってもいい。
「花京院、その冗談ちょっと刺激が強すぎるぞ…」
「僕は寝るためなら本気だ、さあこっちへおいでポルナレフ」
にっこり笑って手を差し出すと、その勢いに負けてポルナレフは一歩下がる。それからじっと目を見つめると、おろおろと視線をたっぷりさまよわせる。 こういう反応が面白くて、つい遊んでしまうのは悪い癖だ。もう一声、さあとかけるとうなり声をあげる。 「おやすみ花京院!」
今まで見たこともないくらいの早さでポルナレフは布団に飛び込んだ。脅かしすぎてしまったかな。
「おやすみポルナレフ」
そしてやっと僕にも平穏な夜が訪れる。
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花京院はポルナレフで遊ぶ。ぽるぽるで。好きな子はいじめちゃうのりあき。
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